広報委員会

ナイト講演会 「帰ってきた 仏教の時間」

令和4年度 学校保護者会 研修委員会主催
ナイト講演会
「帰ってきた 仏教の時間」
筑紫女学園高等学校
教頭 宗教科 栗山宏之先生

 金木犀の香りに包まれ、秋風の爽やかな季節となった9月30日(金)、18時より講堂において3年ぶりとなる、学校保護者会 研修委員会主催のナイト講演会が開催されました。高等学校教頭 宗教科の栗山宏之先生を講師にお迎えし、「帰ってきた 仏教の時間」と題して行われた講演は、昨今の大変な時代を生きる私たちの心を照らすような大変有難いお話で、100名近くご参加いただいた保護者の皆さま方、笑いあり涙ありの貴重な時間となりました!


【栗山教頭先生Returns】

◆無量のご縁に感謝する「いのち」

 釈尊(後のお釈迦様であるシッタルタ太子)の出家のきっかけである「諸行無常」

 老、病、死、この全てが思い通りにはならない「いのち」を「縁起の教え」により私たちは生かされています。

 今を生きる私たちの「いのち」に関わるご先祖さまは、25代(約千年)遡ると、3355万4432人いて、この中の誰一人としていなければ、今の私たちは存在しなかったのです。それはなんと、4000億分の1という確立で生まれ来る奇跡なのです。

 今日の私たちを支えてくれた人たちや食事としていただく動物などの無量の「いのち」に心から感謝して生きていきたいものです。

◆変わりゆく世の中で豊かな「人間力」を大切に!

 AIの急速な発達などにより、生活は便利で快適になった反面、忙しく慌ただしくなり失うものも多くありました。「いのち」の尊さや有難いと感謝する心をも忘れがちです。ご縁で生滅する「いのち」、持ちつ持たれつの「縁起の教え」が根底にあってこそ、当たり前の生活を送り、夢・希望・志を抱いて生きていけるのです。

 仏教を学ぶ筑女生の思春期で揺れる心こそ、日々、想像力を働かせ、人の喜びを自分の喜びとし、人の悲しみを自分の悲しみとする「慈悲の心」で、「いのち」に寄り添う「共感力」を育み、豊かな「人間力」で社会へ羽ばたいて欲しいと願っています!

○最後に栗山先生より、ひと言メッセージを頂きました。
 保護者の皆さまも子育てをはじめ色々なことに悩まれ、心の支えが必要な時代かもしれません。今回、私がご縁をいただいて関われたのなら本当に有難いことです。


【栗山教頭先生と参加保護者の皆さま】
(撮影時のみマスクを外しています)


【栗山教頭先生と役員会・研修委員会の皆さま】
(撮影時のみマスクを外しています)

 今回の「ナイト講演会」は、お仕事などで昼間の講演会に参加しにくい保護者の方々にも参加の機会が広がるように、皆さまにとって有意義な講演会となるようにと、学校保護者会 役員会・研修委員会の皆さまが春から準備を重ねて企画していただきました。
 後日、WEB配信もございますので、当日ご都合がつかなかった保護者の皆さまも、ぜひこの機会にご視聴ください!
 学校保護者会 役員会・研修委員会の皆さま、ありがとうございました!


【編集後記】
 3年ぶりに帰ってきた待望のナイト講演会。筑女生が大好きな魅力溢れる栗山教頭先生の宗教の授業では、きっと娘たちの心の中に有難い種がしっかり植えられていると感銘を受けました。教頭先生の貴重な経験談からは、有難い子育てのヒントも頂き、ほっと心が軽くなられた方も多かったことでしょう。
 ウィズコロナ時代の今こそ、仏教のものさしと慈悲の心で人間力を培い、生かされている「いのち」の一瞬一瞬を親子でゆっくりと味わいたいものです。そして、この感動を少しでも『崇信』を通してお届けできれば幸いです。
 栗山宏之教頭先生、心温まる講演会を本当にありがとうございました! 合掌

 

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