学校保護者会会長 桑原真紀
日ごろから学校保護者会の活動にご理解・ご協力を賜り、ありがとうございます。
4人の娘たちが本校にお世話になってはやくも13年がたち、いよいよ最後の年となったとき、学校保護者会会長の大役を仰せつかりました。
保護者の皆様・先生方と共に、この1年間子ども達の成長と学校の発展に、微力ですが尽くすつもりでございます。
創立117周年の歴史ある筑紫女学園では、仏教のみ教えと「自律・和平・感恩」の校訓のもと、希望に満ちた筑女生が勉強や部活動、そして校外でも様々な分野で活躍し発展を続けています。
私たち学校保護者会ができることは、学校と保護者が協力し子ども達の育成をバックアップしていくことです。
研修委員会主催の講演会や広報委員会のwebサイトでの発信を通し、学校・保護者が一体となった取り組みを展開するとともに、課外授業や生徒活動支援など、誠意をもって健全な学校作りを引き続き目指してまいります。
これまで以上に皆様の積極的なご参加をいただくことで、信頼関係を深め、学園の新しい歩みを支えていきたいと思います。子ども達、先生方と一緒に筑紫女学園の未来を築いていきましょう。ご協力をよろしくお願いいたします。
筑紫女学園中学校・高等学校 校長 松尾 圭子
桑原真紀 新会長のもと、新体制で学校保護者会活動がスタートしました。保護者の皆様には日頃から本校の教育活動に加え、課外授業の運営についても多大なるご協力をいただき心より感謝申し上げます。
コロナ禍においてICTの普及が一気に進み、今や、学校以外で知識を学ぶツールはいくらでも入手でき、学校が果たす役割も変化してきました。本校は、基礎・基本を徹底的に学ぶことの重要性とともに、生徒一人ひとりに合わせて能力を伸ばす「個別最適な学びをサポートする環境」、そして「生徒一人ひとりが目標に向かって主体的に学べる環境、そして時間」を提供することが、学校の大切な役目だと考えています。生徒の状況を見ると、大きな教育改革がなされ、自らが考え、判断し、主体的に行動することが何故重要視されるようになったのか、何故大学入試の在り方が年々変化しているのか考えることすらせず、「総合的な探究(学習)の時間」における活動を軽視する、試験は暗記で対応できると考えている、あるいは、家庭学習時間が非常に少ない生徒が散見されます。私は本校で学ぶ生徒の皆さんはそれぞれが高い能力をもっているように感じますが、その素晴らしい能力の芽を摘んで、開花を阻害している最大の原因は甘えた考え方だと判断しています。若いときに様々な人と出会い、様々な体験をし、楽しいこと、辛いこと、苦い経験を積み重ねていくことで知的成長と人間的成長が期待できるのではないでしょうか。例えば、周囲の大人が生徒を子供扱いして、本来生徒自身がやるべきことを大人が代わりにする、あるいは、失敗や傷つく経験をさせないために無理をさせない等が、大切な成長の機会を奪うものだと考えます。この甘えた考え方が、粘り強く勉学に励む心や挑戦する意欲を下げ、極度に失敗を恐れるマインドを作り上げていると思います。
今年度は、学習及び生活習慣の基礎・基本の徹底とグローバル、そしてそれを支える英語力の向上を重視した教育活動を行う予定です。筑紫女学園で学んだ生徒たちが、逞しく生きていく力を身に付け、皆に信頼される人間となるために、学校と保護者の皆様が歩調を合わせて、厳しさの中にも愛情のある指導を行いたいと思いますので、ご理解とご協力の程、よろしくお願いいたします。必ず、大人が想像する以上に生徒たちは成長します。